テレビでしかスポーツ観戦をしたことがなかった人が、生観戦に興味を持ち球場へ足を運ぶようになることは、私にとってとても嬉しいことです。そして初めての生観戦で最高の体験をしていただき、いつでも・好きな時に・自由に世界中のスポーツを生観戦されることを期待しています。「いつでも・好きな時に・自由に なんて無理！」ということはこれまで自分で勝手に判断していたことであり、このブログに書いてあることを実践していただければ、いかに簡単なことかを理解していただけるはずです。

私の親戚の話ですが、スポーツ観戦に全く興味のないおじさんがいました。スポーツはニュースで知るのみで、球場に行っての観戦などしたこともありませんでした。数年前に定年を迎えましたが、仕事人間だったためとりわけ趣味もなく、「何かをしなければ！」という思いにかられたそうです。おじさんが過去に野球をやっていたのは伺っており、某プロ球団の球場も近かったため、野球観戦に誘ってみました。老後の楽しみとして野球観戦を持ってもらってもよいかなと思ったためです。最初はあまり乗り気ではありませんでしたが、こちらがチケットを用意し半ば無理やり連れ出しました。試合開始直前ではなく、選手がフィールドで練習している時間帯から球場入りしました。「昔取った杵柄（きねづか）」ということわざがあるように、おじさんはその瞬間から興奮し始めたのを思い出します。初めて見るドーム球場、照明の明るさ、人口芝の青さ、選手の大きさなど、全てに感動していました。

おじさんが野球観戦初心者ということは理解しており、そういった人が大きな感動を味わえるような準備段取をしていきましたので、私の作戦は的中しました。その時の作戦も含めて、野球観戦の初心者向けのガイドを紹介します。

野球観戦初心者におすすめの席は内野１階席

野球観戦の席は大きく分けて「内野席」と「外野席」に分かれます。内野席は指定席で、外野席は自由席となっています。その分チケット料金は内野席の方が高いです。内野席は試合開始から終了まで、自分のペースで座って観戦ができます。逆に外野席（特に日本のスタジアム）では、応援団席となっていますので、応援するチームが攻撃の際は立ち上がり、手を叩いたり歌ったりしないといけません。（そういったことが好きな方にはおすすめです）

野球観戦初心者の方には、内野席1F席でかつ1塁側か3塁側をおすすめします。内野席も3Fぐらいまでありますので、3Fの席では選手は小さく、初心者の方に楽しんでいただくことは難しいと思います。そしてバックネット裏ではなく1塁側か3塁側をおすすめするのは、目の前にわずらわしいネットの存在がなく、ファールボウルなどの飛球もあり、臨場感を持って野球を楽しんでいただけるためです。バックネット裏の方が料金も少し高めなことも理由ですね。

ちなみにおじさんとの席は内野席1Fの3塁側でした。1塁側と3塁側では3塁側をおすすめします。それはホームチーム（応援するチーム）は1塁側ベンチのため、そのチームの選手の顔を見ることができるからです。野球観戦初心者のおじさんに楽しんでもらおうと作戦した席では、見事ファールボウルが飛んできたり、選手の顔が見られたりと大興奮でした。

当日にチケットを入手することができるのか？

観戦チケットを一般の人が入手する場合は、チームのファンクラブ会員が購入できる「先行販売」とそれ以外の人が購入できる「一般発売」の二通りになります。ファンクラブ会員であれば、試合の約一ヶ月前に購入でき、一般発売はその一週間後に購入が可能となります。

購入はほとんどがインターネットのチームサイトやチケット販売サイトです。球場のチケットボックスでも購入は可能ですが、わざわざ足を運ぶ人はほとんどいないようです。試合当日もチケットボックスでチケットは販売しますが、前売り分で全て売り切れの場合が多いですね。

ですので、当日にチケットを入手できる場合は、よほど不人気のゲーム（リーグ終盤で最下位順位同士の対戦）などに限ると思います。どうしても入手したい場合は、ダフ屋と呼ばれるチケット転売屋から買うしかありません。（おすすめはしませんが。。。）

外野席の自由席は場所取りが必要なのか？

外野席は自由席であることを説明しました。大人でも1,000円ぐらいでチケット購入は可能です。自由席であるため、席取りは当然あります。外野席の前の方は、応援団や熱烈なファンの方が早く席取りをするため、ほとんど空席はありませんが、真ん中以降であれば空きはあると思います。複数人で行く場合は、並び席で空いていない可能性もありますので、できれば早めに行って席を確保することをおすすめします。

外野席の醍醐味は、応援する観客との一体感、そしてホームランでしょう！私も何度か外野席での応援をしましたが、初めてお会いする周囲の方と盛り上がり楽しい思い出となったことを覚えています。

野球観戦の初心者が感動するために

野球観戦初心者の方が、初めての生観戦で感動するためには、最高の席で最高の体験をすることだと考えています。最高の席は内野席1F席の3塁側。ホームチームベンチを見られる位置にあり、選手を間近で見ることができます。そしてファウルボウルの飛球も体験できます。安全には十分注意してください。外野席のように立ったり座ったりの繰り返しもなく、自分のペースでゆったりと試合を観戦することができます。

そして、ぜひ試合開始1時間前ぐらいには球場に入り、フィールドそのものや練習する選手を観てください。テレビで見るのとは全然違う明るさ、芝の青さに感動します。そして選手の大きさ、難しいプレイでも簡単にこなす技術にまたまた感動するはずです。現地での生観戦は試合だけを観るものではなく、普段観られない瞬間を観られることも大きな醍醐味です。そうしてどんどん多くの方が、スポーツ生観戦の魅了を知っていただけることを願っています。