VR(仮想現実)技術が実現する新しいスポーツのスタイル

VR スポーツ観戦
こんにちはMr.レフェリーです。VR(Virtual relity)の技術がスポーツ観戦に新しいスタイルを実現することを以前紹介しました。VRは仮想現実と日本語では訳され、人間の感覚器官に働きかけ、現実ではないが実質的に現実のように感じられる環境を人工的に作り出す技術の総称のことを言います。例えば、自宅にいながら実際のスタジアムの観客席にいるかのように、もしくは選手と同じグラウンドにいるかのような体験をすることができるのです。

VRはスポーツ観戦だけでなく、スポーツをする選手自身にも新しいスタイルを提供してくれる可能性を秘めています。VRを使用したスポーツ観戦がアメリカNFLで実験が行われているように、様々な取り組みが世界中で行われています。それらの事例を紹介し、VRが実現する新しいスポーツスタイルについて考えてみましょう。

スポーツ観戦はアスリート視点の時代へ

VR スポーツ観戦
自宅にいながらスタジアムの観客席にいるような体験ができる。隣の観客ともハイタッチができ、興奮や喜びを共有することができる。VRを使用することでスタジアムにいる状態を自宅に作り出すことが可能になるのです。

その他にも、
・試合前にコーチが選手を叱咤激励しているシーンを実際の選手の横で観られる。
・試合中にフィールドに立ち、プレイしている選手と同じ位置でプレイを観られる。
・熱狂する観客席に座って観戦ができる。など。
などのような「試合会場にいるような臨場感」を体験できるのです。

そしてさらに進み、「アスリートの視点でのスポーツ観戦」が実現すると考えられます。それは「SPORTS VR」というサイトにて、様々なスポーツをアスリートの視点に立って体験することができます。スポーツVRは、様々な競技をまるで自分が競技しているかの様な視点で360度閲覧できるVRコンテンツで、非常に臨場感あふれる映像となっています。試合を観客の立場ではなくアスリートの立場で観ることで、これまで以上の興奮と楽しさを体験することができます。

VRがトレーニングの効果を上げる

VR スポーツ観戦
効果的にスポーツトレーニングするためにVRヘッドセットを活用する動きが拡大しているようです。スポーツのトレーニングではフィジカルトレーニングとともにイメージトレーニングの重要性が指摘されています。「VRヘッドセット」を取り入れ、安全かつ効率的にプレイシーンを体感することで、従来のイメージトレーニングを超えたイメージトレーニングができるツールとして活用する動きが急ピッチで進んでいます。

ミスター・ラグビーの名で知られている平尾誠二さんは、試合前日に試合のイメージトレーニングをしていたそうです。自分たちが準備しているプレイ、相手のプレイが来た時の対処などはもちろんのこと、グラウンドに吹く風や気温もイメージして試合に臨んだと言います。脳からの情報、つまりイメージはそれだけでトレーニング効果があり、多くのアスリートがパフォーマンスを高めるために日々イメージトレーニングを行っているのです。VRを使うことで、より臨場感のあるイメージを持つことができ、これまで以上の効果を期待できると考えれています。

このトレーニングはすでにアメリカNFLでは採用され、実際の行われています。アメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツは実際の練習ではハードヒットによるケガも考えられますが、VRによってそのリスクも抑えることができるのです。

VRを使って当事者になることができる

VR スポーツ観戦
プロスポーツのグラウンドに立ってプロスポーツ選手と真剣にプレイをする。実際の世界では、こんなことは絶対にありえませんが、VRを使うことでそれが実現します。これまで観戦者だったみなさんが、当事者としてグラウンドに立つのです。メジャーリーガーとして田中将大選手と対戦する、NBAレブロン・ジェームスと1on1をする、F1マシンを運転してグランプリに出場する。VRを使えば、様々なスポーツに当事者として参加することができるのです。自分が経験したことのあるスポーツはもちろんのこと、体験したことのないポジションや競技にもトライできます。

VR技術が実現する新しいスポーツのスタイル

VR スポーツ観戦
VR技術を使って、スポーツ観戦のスタイル、スポーツ選手のトレーニングスタイル、スポーツをするスタイルでどのようなことが今後できるのかを考えてみました。どれもすでに実験段階にあり、部分的にはゲームなどで実現できています。

「いつでも、自由に、好きな時に、スポーツ生観戦ができるライフスタイル」を私は提案しています。特に、スポーツ現地生観戦には「同じ熱狂を周りの人と共有する」という場の魅力があり、それが現地へ足を運ぶ醍醐味なのです。VRが発達すれば、世界中の人が隣の席にいるかのような体験ができることは間違いありません。スポーツ現地生観戦の臨場感に到達してしまう、いやその映像の可能性から考えるとそれ以上の価値を提供してくれる可能性を秘めています。

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