スポーツ保険 個人・団体・請求 完全まとめ

スポーツ 保険 個人 団体 申請
「スポーツに怪我はつきもの」という言葉は昔から耳が痛いほど聞いてきました。実際に私も、小学生の少年野球中に耳に打球を受け鼓膜が破裂したり、体育の授業中に足の骨を骨折したり、大学時代のアメフトの練習中に捻挫をしたりと多くの怪我を経験してきました。幸運にも長期の入院や手術をともなうような重症には至る怪我はありませんでした。しかし、特に大学のアメフト時代には、鎖骨や大腿骨を骨折したり、膝のじん帯を切ったりして手術や入院をしたチームメイトが多くいました。その時にお世話になったのが「スポーツ保険」です。その名の通り、スポーツ中に発生した怪我に対しての治療費、入院費等が支払われる保険です。その保険の適用があったからこそ、治療や手術に必要な金額負担が軽減されました。

「スポーツ保険」は一般的な生命保険に比べて適用されるシーンが限定的であり、スポーツをしない人にとっては不要なものなので、それほど認知度は高くないと思います。しかし、いざとなった時にはとても有効な保険です。「備えあれば憂いなし」という言葉も同様に耳が痛いほど聞いてきましたよね。まさにそのようは保険なのです。適用が限定的なため、1,000円以下で加入でき、個人単位や団体単位で加入することも可能です。「生涯スポーツ」を掲げる日本にとっては、今後ますます必要になっていくる保険なのです。

スポーツ保険個人向けは、スポーツの特性に合わせて選ぶ

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個人向けのスポーツ保険は保険会社が提供しています。保険適用範囲や補償金額によって掛け金は異なりますが、例えばスポーツメーカーのミズノが提供している「ミズノスポーツ保険」では月額770円から加入することが可能です。スポーツ中に発生した怪我、後遺症、入院、手術、通院、他人への賠償などが想定されています。多くはオプションになりますが、スポーツに使用する道具の損傷や盗難も補償対象となります。

最大の特徴は、スポーツ別で保険を選択するところです。一般的なスポーツ(マラソン、野球、サッカー)だけでなく、自転車用、ゴルフ用、登山用というように種目別でも紹介されています。そのスポーツの特性や怪我のリスクを想定して選択することおすすめします。

保険加入の単位は月単位となります。生命保険や自動車保険に比べて金額が小さいので、一度入ってみて、月単位で見直していくという自由度もあります。ミズノスポーツ保険の他に、Yahooが提供している「490円からのスポーツプラン」、あいおいニッセイ同和損保の「タフ ケガの保険」、三井住友海上の「XiS保険」等があります。いずれも加入はオンラインですが、ヘルプデスクもあるようですので、詳しくはそちらを利用してください。

スポーツ保険個人の詳細を下記ブログにまとめましたので参照してください。

スポーツ保険団体向けは、スポーツ安全協会の「スポーツ保険」

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スポーツ保険で一番有名なものはスポーツ安全協会が提供している「スポーツ安全保険」です。当協会は、文部省(現文部科学省)や公益財団法人日本体育協会等による設立され、利用者数(団体・個人含む)が多く、信頼性も高いです。この保険では、スポーツ活動以外にも、文化活動、レクリエーション活動、ボランティア活動、地域活動などを行う団体・グループ(社会教育関係団体)が対象となっていますので、けっこう幅広いシーンに適用されると思います。

スポーツ保険団体向けは、保険適用期間が「本年の4月1日から翌年の4月1日」というのがほとんどであることに注意してください。年間掛け金はどの月から加入しても一律となります。どうせなら、適用期間が長いほうがお得ですので、きちんと4月1日から適用されるよう加入しましょう。

また練習や試合だけでなく、その場所への経路往復中にも適用されます。
以下は補償範囲の詳細です。
①日本国内での次の事故が対象となります。(学校管理下を除く。)
②加入手続きを行った「団体の管理下」における団体活動中の事故が対象となります。
③加入手続きを行った団体が指定する集合・解散場所と被保険者の自宅との通常の経路往復中の事故が対象となります。

スポーツ保険は「インターネット(スポ安ねっと)」からオンラインで簡単に登録可能です。ここに加入しておけばほぼ間違いないと思います。スポーツ保険団体の詳細を下記ブログにまとめましたので参照してください。

保険金額の請求方法

スポーツ 保険 個人 団体 申請
スポーツ保険(個人、団体問わず)は加入することも大切ですが、大切なのは、ケガや事故が発生した後の対応です。困惑しないよう、事前にどういった行動・手続きをとるべきかを把握しておくと安心です。補償の前提として、「自分から申請する」ことが基本となります。放っておいても保険金は支払われませんので注意してください。事故が発生した時点で、分からなければすぐに保険会社へ連絡してください。

基本となる申請手順は以下になります。
1) 保険会社へ連絡し提出する書類をもらう。
2) かかった病院に行き、保険会社からもらった書類に記入してもらう。
3) 公的負担分を清算し、3割負担分を支払う。
4) 病院で記入してもらった書類を保険会社に提出する。
5) 後日、保険会社から 「負担した3割+α」が支払われる。※+αは契約内容による。

難しい手順ではありませんね。繰り返しとなりますが、補償の前提は「自ら申請する」ことです。万が一の手順を簡単に覚えておき、保険会社の連絡先はすぐに分かるようにしておいてください。学校で発生した怪我でもスポーツ保険が適用されることを下記ブログにまとめました。そちらに申請手順が書いてありますので参照してください。

スポーツ保険に加入して安心したスポーツライフを

スポーツ 保険 個人 団体 申請
学校のクラブ活動や社会人チームでのスポーツ活動においては、ほとんどの人がスポーツ保険に加入していると思います。入部と同時にスポーツ保険に強制的に加入といったことも珍しくありません。それらは十分な備えをしていることになりますので、万が一の怪我にも大きな負担を背負うことはありません。怖いのは個人レベルでスポーツをしている人や同好会レベルで活動しているチームの人たちです。例えば趣味の自転車で単独事故を起こした場合、週一のフットサルでアキレス腱を切ってしまった場合、治療にかかる負担は全て自分持ちです。自転車事故ではその自転車の破損はもとより、例えばガードレールに衝突して賠償が必要な場合や、万が一他人に怪我を負わせてしまった場合は負担は大きなものになります。

超高齢化社会の日本では、多くの人がスポーツをする機会が多くあります。その中には高齢の方も多くいらっしゃることと思います。スポーツを安心して楽しむためにもスポーツ保険への加入は必要だと考えます。

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