スポーツ保険は学校でも適用されるのか?

スポーツ 保険 団体・個人・学校
スポーツ保険には団体向けと個人向けがあり、それぞれ数百円から加入できます。団体向けはスポーツ安全協会が提供しているスポーツ安全保険が有名で、個人向けは各保険会社が扱っており、対象とするスポーツ、保証の範囲などを考慮して選択します。

団体も個人も、基本的な補償範囲は以下になります。
①日本国内での次の事故が対象となります。(学校管理下を除く。)
②加入手続きを行った団体(もしくは個人)における活動中の事故が対象となります。
③加入手続きを行った団体(もしくは個人)が指定する集合・解散場所と被保険者の自宅との通常の経路往復中の事故が対象となります。

そこでよく質問されるのが、「学校でのケガは対象に入るのか?」ということです。中高生であれば部活動が主な活動となりますが、その場合のケガや入院がサポートされるのか、どのような手続きが必要で、どの程度の補償があるのかを説明します。

学校でケガをした場合はスポーツ保険適用がされる?

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例えば、所属している野球部の監督がとりまとめて、選手全員のスポーツ保険団体向けに加入しているとします。その場合、野球部の練習や試合、家との往復などの野球部に関係している活動中の事故であれば、保証の対象になります。

一方、体育の授業で事故が発生してしまった場合ははどうでしょうか?結論ですが、スポーツ保険団体向けに加入していても、その対象とはなりません。スポーツ保険団体向けの適用範囲は、あくまでもその団体の活動中でのケガのみです。では、ケガのさいの治療費や入院費は出ないのでしょうか?

公立小学校を例にとりますが、入学時に「独立法人 日本スポーツ振興センター」の保険に加入しています。これは年額数百円程度の掛け金で、家計への大きな負担とはならないため、殆どの方が認識していないかもしれません。学校での怪我(通学路の登下校も含む)は、この保険の対象となります。対象額は、怪我の完治までの窓口負担額(通常3割支払うもの)が 合計1500円以上の場合となります。入学時の書類を見直して、一度確認してみてください。

学校でケガをした場合の手続きは?

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学校でケガをした場合に備え、日本スポーツ振興センターへの加入がされている場合は以下の手続きを行います。詳細は、学校の事務員さんに聞けばおしえてくれますよ。

1) 学校からスポーツ振興センターへ提出する書類をもらう。
2) かかった病院に行き、学校でのケガだと申告し、学校からもらった書類に記入してもらう。
3) 公的負担分を清算し、3割負担分を支払う。
4) 病院で記入してもらった書類を学校に提出する。
5) 後日、スポーツ振興センターから 「負担した3割」に「1割の見舞金」が支払われる。

という流れとなっています。実際私の親戚も、学校の授業で骨折した際にこの手続を行った層です。

学校でケガをした場合の支払金額は?

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スポーツ振興センターから支払われる額は、 「負担した3割」に「1割の見舞金」となります。
ケガ後通院した歳は、窓口での3割負担となりますが、後日申請すれば、上記金額が支払われます。

まぁ、保険としては最低限の支払となります。もっと慎重な方は、民間保険会社が出している保険を利用しています。しかし、私の周りではそのような方はいらっしゃらないですね。そこまで行くと過剰な感じがしますね。

学校でケガをした場合は日本スポーツ振興センターの保険が適用される

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スポーツ保険の適用範囲は、団体・個人に関係なく、契約時点の活動下での活動中に発生したものがその範囲です。

学校でのケガは、「「独立法人 日本スポーツ振興センター」の保険に加入しますので、そちらが適用されます。いざという時の補償はありますので、ご安心ください。今一度、入学時の書類を再確認されることをおすすめします。大切なのは、ケガや事故が発生した後の対応です。困惑しないよう、事前にどういった行動・手続きをとるべきかを把握しておくと安心です。

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