アメフト審判の仕事内容、試合当日のスケジュールを教えます。

アメフト 審判 仕事
こんにちはMr.レフェリーです。「いつでも、自由に、好きな時に、スポーツ生観戦ができるライフスタイル」を提案しながら、多くの方にスポーツ現地生観戦の魅力を伝えています。

今回は、私の本職でありますアメリカンフットボールの審判について、その仕事内容や一日のスケジュールを紹介します。スポーツのレベルが向上するには、優秀な審判の存在が欠かせません。審判は得点や反則を判断するだけでなく、選手がベストなプレイができるよう、観客がその試合を楽しめるよう、ゲームコントロールをしなければいけないのです。特にアメフトの審判はマイクを持ち、試合の要所要所で観客や選手へアナウンスをするというような他の審判にはない特別な仕事があります。そんなアメフト審判の仕事内容、試合当日のスケジュールを紹介します。

アメフト審判の仕事を紹介

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アメフト審判をアメリカでは「オフィシャル(Official )」と表現します。「ルールの施行、試合進行が整然と実施されることに責任を持つ役割」定義されています。選手、コーチ、アメフトの用具、グラウンドがあってもアメフトはできません。つまり、アメフトのルールがきちんと実施されること、試合がスムーズに進行されることに責任を持つオフィシャルがいて初めてアメフトの試合が成り立つのです。

では実際、試合当日にオフィシャルはどのような仕事をしているのでしょうか。
①試合前の審判団だけでのミーティング
②両チームのヘッドコーチとのミーティング
③試合球の管理
④両チームのユニホーム、防具に不備がないかの管理
⑤試合前のセレモニー、コイントス
⑥試合の進行、反則、得点のジャッジ
⑦試合後の審判団だけでのミーティング
⑧所属リーグへのゲームレポートの提出

ざっと挙げただけでもこれだけあります。試合当日は、少なくとも試合開始1時間半前には控え室に集合し、試合後もミーティングを行います。本場NFLでは、試合前日からプレミーティングが行われたりすると聞きます。オフィシャルがどれだけ重要視されているか、お分りいただけると思います。

アメフト審判の一日のスケジュール

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アメフトの試合は週末の土日に開催されます。例えば14:00キックオフの試合の場合、審判はどのようなスケジュールで一日を過ごすのでしょうか。ある試合のスケジュールをまとめてみました。
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試合前から入念なミーティングや準備を行い、審判団はゲームに入ります。両チームHCとミーティングを行うのは、複雑なプレイヤ審判が迷ってしまうようなプレイを確認したり、審判団と両チームとの信頼関係を築くためです。他のスポーツではこのようなミーティングはありませんので、アメフト審判の大きな特徴だと思います。また試合後もラップアップミーティングにて、その試合の反省や若手審判への指導、次の試合への目標設定などを行います。このようにPDCAを回しながら、シーズンを通して成長していくのもアメフト審判の特徴の一つです。

アメフト審判の収入は?

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アメフトシーズンになれば毎週末試合が予定されているため、アメフト審判は必ずどこかで試合をしています。日本では毎年9月〜12月がアメフトのレギュラーシーズンとなります。実際どれぐらいの収入を得ているのでしょうか。

日本でのアメフト審判は、全員がそれとは別に仕事を持っています。また審判はボランティアという意識が根強いため、日当ベースで5,000円/日ぐらいが相場だと思います。その手当は、所属する連盟やチームから支払われます。けっして利益を求めて行うものではありません。「アメフトが好きだ!」という気持ちを多く持ち、みなジャッジしています。

実際に、私も東京や大阪で試合がある場合は新幹線を利用して、始発に近い時間に出発し、帰りは21:00ぐらいです。丸一日の仕事です。交通費は後で実費請求となりますが、食費などは日当でまかなわれ、試合後に食事会へも行きますので、ほぼ足が出ますね。責任ある活動なので、もう少し手当があれば、、、と思う時も正直ありますね。

アメフト審判の仕事の認知はまだまだこれから

アメフト 審判 仕事
日本におけるアメフトはまだまだマイナースポーツの域です。それ故に審判はやることが多いですが、手当に関してはあまり良いとは言えません。アメフトだけでなく日本のスポーツ全体で、審判=ボランティア という認識が強いということも原因です。

アメフト審判の仕事の認知はまだまだこれからです。本場NFLでは1試合につき$3,000(≒30万円)が支払われていると聞きます。収入を求めて審判活動をする人はいませんが、もっと環境が良くなれば、審判技術も向上していくと考えます。審判自身だけでなく、連盟、チームなど全ての関係者が努力することで、スポーツの価値は上がっていくのでしょうね。

「いつでも、自由に、好きな時に、スポーツ生観戦ができるライフスタイル」を手に入れ、観戦するスポーツの審判に注目することも面白いと思います。

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