万が一への備え、スポーツ保険 団体向けへ加入する

スポーツ 保険 団体・個人・学校
十分な準備運動をしていても、スポーツをしている最中にけがを防ぐことは100%できません。自分は気をつけていても、対戦相手や周囲の環境が深く関わってくるため、思いがけない事態になってしまうことは多々あります。

私は、過去に野球、アメフトを行ってきましたが、幸運にも大きなケガはありませんでした。あっても捻挫や打撲ぐらいですね。骨折や手術などとは無縁でした。ですが、チームには大きなケガを負ってしまった選手はいました。鎖骨骨折、大腿骨骨折、靭帯断裂など。手術して長期入院した選手もいましたね。そういった場合にみんな利用していたのが、スポーツ保険でした。万が一の場合、「お金がない!」といったことにならないよう、チームで強制的に加入していたんですね。

団体で加入するスポーツ保険の金額はどれぐらいかかるのか、どのようなケースに適用されるのか、加入方法について紹介いたします。

スポーツ保険 団体向けは、具体的にいくら保険料が必要なのか

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生命保険、自動車保険を取り扱っている会社は多くあります。スポーツ保険も、それほど多くはありませんが、複数存在します。今後はますます増えていくでしょう。スポーツ保険で一番有名なものはスポーツ安全協会が提供している「スポーツ安全保険」です。当協会は、文部省(現文部科学省)や公益財団法人日本体育協会等による設立され、利用者数(団体・個人含む)が多く、信頼性も高いです。

まずはじめに、団体の定義です。スポーツ安全保険の団体定義は「団体活動を行う4名以上の方々でご加入ください。加入区分は加入者ごとにご選択ください。」とあります。加えて、スポーツ活動以外にも、文化活動、レクリエーション活動、ボランティア活動、地域活動などを行う団体・グループ(社会教育関係団体)が対象となっています。けっこう幅広いですね。

それぞれ保険料は以下になります。金額は、一人あたり年間の掛け金です。

1) 子ども(中学生以下)
A1・・・800円
・団体で行う スポーツ活動、文化活動、ボランティア活動、地域活動などが対象です。

AW・・・1,450円
・A1の活動に加え、個人活動・個人練習なども補償の対象です。

2) 大人(高校生以上)
C・・・1,850円
・スポーツ活動、スポーツ活動の指導・審判を行う64歳以下の団体が対象です。

B・・・1,200円
・スポーツ活動、スポーツ活動の指導・審判を行う65歳以上の団体が対象です。

A2・・・800円
・文化活動、ボランティア活動、地域活動、準備・片付け・応援・団体員の送迎が対象です。

3) 全年齢対象
D・・・11,000円
・危険度の高いスポーツ活動を行う団体が対象です。
・山岳登はん、アメリカンフットボール、リュージュ、ボブスレー、スケルトン、スカイダイビング、航空機(グライダーおよび飛行船を除く。)の操縦、その他これらに類するスポーツ活動が対象です。

年齢や活動の内容、スポーツの種類によって保険料は異なってきます。毎日行う人もいれば、年に数回行うだけの人もいるでしょう。その内容を吟味し、自分に最適なメニューを選択してください。

スポーツ保険 団体向けが適用されるケース

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スポーツ保険 団体向けが適用されるケース、つまり補償範囲を知っておきましょう。万が一の備えでも、使い方を十分に理解しておくことはとても大切です。

1) 傷害保険
・急激で偶然な外来の事故により被った傷害による死亡、後遺障害、入院、手術、通院を補償します。具体的には、スポーツをしている時に自分がケガをして治療や手術が必要になった場合、その通院費用を請求することができます。

2) 賠償責任保険
・他人にケガをさせたり、他人の物を壊したことにより、法律上の損害賠償責任を負うことによって被った損害を補償します。具体的には、例えばスキーをしている時に立っている人にぶつかってケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりした時に使うことができます。

3) 突然死葬祭費用保険
・突然死(急性心不全、脳内出血などによる死亡)に際し、親族が負担した葬祭費用を補償します。具体的には、スポーツをしている時に脳内出血などで突然亡くなってしまった場合、葬祭にかかった費用を補償してくれるというものです。

次に補償される範囲ですが、これも理解しておきましょう。
①日本国内での次の事故が対象となります。(学校管理下を除く。)
②加入手続きを行った「団体の管理下」における団体活動中の事故が対象となります。
③加入手続きを行った団体が指定する集合・解散場所と被保険者の自宅との通常の経路往復中の事故が対象となります。

事故が発生した場合に、どのような事故なのか、それが補償範囲かどうかを明確にしてください。そして、「自分から申請する」が基本となります。放っておいても保険金は支払われませんので注意してください。事故が発生した時点で、すぐに保険会社へ連絡してください。

スポーツ保険 団体向けへの加入方法

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加入の際は、年度の新規加入の際に加入依頼書、インターネット(スポ安ねっと)のいずれかの方法を選択します。

1) 加入依頼書での加入手続方法
・各都道府県の指定金融機関を通じ、スポーツ安全協会各支部で加入受付を行っています。
・加入依頼書(団体員名簿を含む。)に必要事項を記入して、掛金と記入済みの加入依頼書(団体員名簿を含む。)を指定銀行窓口に提出すれば完了です。

2) インターネット(スポ安ねっと)での加入手続方法
・「スポ安ねっと」を利用するための会員登録を行い、会員ID を取得してください。(初回のみ)
・「スポ安ねっと」にログインをし、団体員名簿を作成のうえ、 掛金の支払い方法を選択してください。支払いに必要な番号が発行されます。
・選択した方法で7日以内に掛金およびシステム利用料を支払ってください。
※詳しくはスポ安ねっとのご案内をご覧ください。

保険適用期間が、「本年の4月1日から翌年の4月1日」というのがほとんどであることに注意してください。年間掛け金はどの月から加入しても一律です。どうせなら、適用期間が長いほうが得ですよね。

その他不明な点は、スポーツ保険の事務局などへ電話してお問い合せいただければ、窓口担当者にご回答いただけます。

備えあれば憂い無し、スポーツ保険 団体向け

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スポーツ安全協会が提供している「スポーツ安全保険」を例に取り、スポーツ保険 団体向けを紹介しました。私も過去にこの保険に加入しており、ケガをして手術や入院をしたチームメイトは、それを利用していましたね。対応も問題なかったと聞いています。

スポーツ保険は各社が扱っているため、実際に資料請求をして自分に合ったものを選択してみてください。ネットで一括請求がすぐにできます。

数万円する生命保険や自動車保険に比べれば、数百円から掛けられるスポーツ保険は、私達にとってはありがたいですよね。安心して不安なくスポーツを楽しむために、プロ・アマ問わず全てのスポーツ選手に加入することをおすすめいたします。

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